審美性と機能性に最大限配慮した
高坂デンタルオフィスの歯科治療例を紹介します。
患者さんは40代女性、上顎前歯の詰め物の劣化による見た目の違和感を気にしていらっしゃいました。(写真1)コンポジットレジンの経年劣化は防ぐことはできませんが、むし歯は深くありませんでした。前歯の場合はむし歯ができていなくても、見た目が気になるのでしたらやり替える理由としては十分です。
内部には小さなむし歯がありました。むし歯と古い詰め物は全部除去しなければなりませんが、健全エナメル質はほとんど削る必要はありません。コンポジットレジン修復の大きな利点です。(写真2)
コンポジットレジンを充填しました。エナメル質の艶を再現して、形も自然な感じになるように気を配ります。(写真3)2本の間の切れ込みを黄色ラインのように左右対称に仕上げると、若々しい自然観が際立ちます。とても細かいところですが、日常の臨床で特に気をつけているポイントです。
一ヶ所綺麗にすると、他の古い詰め物も気になります。左上の側切歯も処置することになりました。(写真4)
ここもむし歯は大きくありませんが、古い詰め物を除去して内部を清潔にします。エナメル質の削除も最小限です。(写真5)
処置終了です。(写真6)ここでも先端のギザギザ、ザラザラ感をできるだけなくし、滑らかな形に仕上げることによって若々しい美しさが強調されます。
歯科医師 高坂 昌太