審美性と機能性に最大限配慮した
高坂デンタルオフィスの歯科治療例を紹介します。
患者さんは30代女性、上顎側切歯の詰め物の変色を大変気にしていらっしゃいました(写真1・2)。
むし歯はごく表面にのみ、特別に難しい治療にはならなさそうです。
コンポジットレジン充填です。歯を削る量も比較的少なく難易度も高くなかったので、保険診療でも色調もマッチして、エナメル質特有の艶を再現できました。
今は保険診療でも美しいCR治療が可能になりました。もしも20年前に今と同じ結果を出そうとしたら、当時の歯科医師は相当な手間をかけなければなりません。歯の内部構造の特徴(下の図)に合わせて深部、中間部、浅層部、表面と、最低でも4〜5種類のレジンをいくつも重ね盛りして色と形を表現してます。特殊な材料と多くの手間がかかるため自由診療にならざるを得ませんでした。
しかし歯科材料も日々進化しており、特にコンポジットレジンの品質は20年前と比べたら格段に向上しています。すべてのケースとまではいきませんが、保険診療でも以前よりも美しく仕上げることが可能になりました。
以前の修復は内部から表層にかけて、実際の歯の構造を再現するかのようにコンポジットレジンを重ね盛りしていました。保険診療では限界があり、必然的に自由診療扱いでした。
※保険では対応できないケースもございます。(自費のケースはこちら)
※この患者さんは前歯の審美障害について、ずっと前から深く悩んでたようです。以前通っていた歯医者さんに相談しなかったのかを尋ねると、悩みを打ち明けられる雰囲気ではなかったそうです。私も患者さんに対して普段そのような遠慮をさせてはいないか?自分も気をつけなければと思った臨床の一幕でした。
歯科医師 高坂 昌太