インプラントは歯を失った際のひとつの選択肢です。どんな時にインプラントを選ぶとよいのか、インプラントにする目的やメリットは何なのか、高坂デンタルオフィスのインプラント治療の考え方も含めてご説明いたします。
インプラント治療とは、単に「欠損を補う」だけの治療ではありません。インプラントと周辺の天然歯を同調させることにより天然の歯を長持ちさせること、欠損歯をこれ以上増やさないこと、それが最大の目的なのです。そのために重要なことは「噛み合わせの安定」です。高坂デンタルオフィスでは、全体のかみ合わせに注目しながらインプラント治療を行っております。
詰め物や被せ物など、修復物を装着する場所はあくまでも「体の外」です。周辺の細胞に炎症を起こさせないように精密な仕事が求められますが、インプラントは、チタン製の人工歯根を生きた骨細胞の中に埋め込む治療なので、もしも何か問題が生じた場合は周辺の骨が失われていく可能性があり、何かあったときのリカバーは非常に困難です。インプラントを生体と調和させるために、噛み合わせも含めシビアに評価しながら処置を進めます。
いうまでもないことですが、歯は二度と再生しない臓器です。むし歯治療とは人工物に置き換えるにすぎないので、生体にとっては本当の意味での治癒とはいえません。ゆえに歯科医療とは、人工物と生体組織との調和を追求しなければなりません。インプラントはその最たる治療なので、患者さんによっては噛み合わせを整えるというお膳立てがとても重要になります。